雨の前の一投に、ちいさな奇跡
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午後から雨の予報。空を見上げながら「今のうちだな」と、そそくさと釣り道具を車に積み込んだ。
最近はサーフばかりだったけれど、今日は漁港の汽水域へ。そろそろメッキが動き出す頃かもしれない——そんな期待を胸に。
車を走らせていると、早くも雨粒がフロントガラスを叩き始めた。「通り雨っぽいな。まだいける」と自分に言い聞かせて、そのまま漁港へ向かう。
目的のポイントに着くと、先週の台風の爪痕が残っていた。湖岸にはゴミが寄せ集まり、風も強い。軽いルアーじゃ話にならない。重めのルアーに切り替えてキャスト開始——が、向かい風に煽られてラインが流され、狙った場所に届かない。
「うーん、今日は厳しいかもな…」と独り言を漏らしながらも、諦めずに投げ続ける。
すると、目の前15mほどの水面でボラが跳ねた。「何かに追われてる?ってことは…フィッシュイーターがいるかも!」と、少しだけ胸が高鳴る。
跳ねた周辺を狙ってキャストを繰り返すも、反応はゼロ。やっぱりまだ時期が早いのか——そう思いながら、帰る前の“最後の一投”を放った。
その瞬間、「あれ?喰った?」とロッドがしなる。巻いてみると重さはなく、動きもない。「ゴミかな…」と半ば諦めつつ手元まで巻いてくると、そこにいたのは——5cmほどのヒイラギ。
「お前か〜!でも、よくこのルアーに喰いついたな」と、思わず笑ってしまった。
メッキの気配はなかったけれど、ヒイラギのおかげでボウズは回避。ほんの少しの手応えが、今日の釣行を救ってくれた。
「もうちょっと涼しくなったら、メッキも動き出すかな…」そんなことを考えながら、濡れた空の下を帰路についた。
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