新ロッドと静かな海—スナメリとの遭遇
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梅雨の中休みの晴天。久々に日差しが戻り、気温がぐっと上がった。こんな日はやはり海へと足が向く。午後から、いつものサーフに釣りに出かけた。
新しいロッドを手にしたばかりだった。これまでのものは硬く、しなりが足りなかったので、少し柔らかめのものに新調した。
新品ゆえにまだ若干の硬さはあるものの、それでも前のロッドよりはしなりを活かせる。キャストすると、今まで50メートルほどだった飛距離が80メートルまで伸びた。
指を離すタイミングにはまだ課題があるが、それでも飛距離が伸びたことで満足感は大きい。
「今日は何か釣れそうな気がする。」
そんな期待を抱きながらキャストを続けた。しかし、1時間が過ぎても当たりひとつない。
前回釣れた小鯖さえも姿を見せない。「おかしいな」と疑問を抱きつつ、Run&Gunでポイントを変えながら探っていった。
その時、沖の水面にふと何かが浮かんだ気がした。目を凝らしてみるが、すぐに消えてしまう。キャストを続けながら海を眺めていると、時折、丸い背中が静かに浮かび上がるのが見えた。
「あぁ、そういうことか…」
スナメリが沖を回遊していたのだ。これでは魚は全て逃げてしまう。どれほどキャストしても釣果がない理由がようやく腑に落ちた。
スナメリが海を巡る間、魚は岸には寄ってこない。しばらくは様子を見るしかなさそうだ。
今日は釣りというよりも、新ロッドのキャスト練習に終わる日になった。
それでも、何か特別な時間を過ごした気がする。
静かな海と新しいロッド、そしてスナメリとの偶然の遭遇。これもまた、釣りの魅力のひとつなのだろう。
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