今日の日中はすっかり初夏の陽気。陽射しに誘われるように、思わず竿を持って釣りへ出かけた。
ここのところ連敗続き。今日はなんとか一匹釣ってリベンジを果たしたい——そんな思いを胸に、まずは餌を買うついでに情報収集。
釣具屋のおじさんと世間話をしながら、最近の状況を教えてもらう。
「スナメリはもう湾外に出たらしいよ。少しずつ魚も戻ってきてるみたいだね。」
なるほど、少しは期待していいかもしれない。GW中は家族連れで賑わっていたようだが、今日は人も少なく、釣りにはちょうどいい雰囲気だ。
潮の流れが干潮から満潮へと変わる時間になったのを見計らい、いざ釣り場へ!
今日はいつもとは違うテトラ帯から攻めてみることに決めた。海岸線を歩きながら、遠くにあるテトラへと向かう。


潮の変わり目に差し掛かる時間帯。風はないが、波は意外と高い。時折、砕けた波しぶきが体にかかる。
初めての場所での一投目——さて、どうだ!?
…何も反応なし。
魚の気配を感じられない。すぐに別の隙間へと移動し、仕切り直す。
すると——ビクッ!
小気味よいアタリ。すかさず合わせると、最初のカサゴが釣れた!

「よし、今日は調子がいいかもしれない!」
そんな期待を抱いたのも束の間。その後30分間、まったくアタリなし…。
少し場所を変え、別のテトラ帯へ移動。
しばらくすると——ビクビクッ!
さらに竿がググッと引かれた!カサゴとは違う引きの強さだ。
慎重に巻き上げると、現れたのはキュウセンベラ。歯が鋭いヤツだが、これは初めて釣る魚種だ。嬉しい。

その後はまたもや沈黙。そこで、別のテトラへ移動することに。
歩きながら、ふと気づく。潮が満ちてきている…。
うかうかしていると、戻れなくなる可能性があるな——少し時間を気にしながら釣ることにした。
しかし、それが逆に裏目に出た。落ち着かず、集中できない。何度かアタリがあったものの、うまくヒットしなかった。
気を取り直し、いつもの場所へ移動することにした。
ここでは前回、小さなカサゴを1匹釣っただけ。だが、アタリは確認できている。今日はそのリベンジだ!
波が高くなってきている。テトラ際を集中的に狙うと——
やった!ついに20cmのカサゴをゲット!

「これでリベンジ達成だな。」
そう思って再び同じ場所へ仕掛けると——なんと、またすぐにアタリ!
今度は15cmほどのカサゴ。今日はここ、絶好調かもしれない。
結局、さらに1匹追加したものの、最後に釣れたのは5cmほどの幼魚。これはリリース。
今日の釣果はカサゴ5匹、キュウセンベラ1匹。久々の大漁だ!
約2時間半の釣りを楽しんだ後、カサゴ4匹を締めて持ち帰ることに。
帰宅後、魚の処理は自分の担当。
大きめの2匹は煮付けに、普通サイズの2匹は唐揚げに。
どちらも美味しくいただいた。
久しぶりに最高の釣りを楽しめた一日だった。