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自業自得の本来の意味

仏教文字
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自分の行いに対して、何か悪いことが起こった時に良く言われるのが自業自得という言葉。なんとなく悪いことが起きると必ず言われるんじゃないかな。

 

 

でもさ、最近いろいろあって考えたんだ。自業自得って言うのは、本来の意味からすると悪いことを指す言葉では無いんだよね。

例えば、因果応報と言う言葉がある。実は自業自得も因果応報も同じ意味なんだ。

 

面白いよね、自業自得というと悪いことが起こると大体言う。因果応報も同じように使うけど、自分の起きた災いについては自業自得という言葉を使う方が多い。

でも本来は、どちらも自分で行ったことは自分に返ってくると言う意味なんだよね。

人の嫌なことや嫌われることをすると、自分にも同じように嫌われるような事が起き、嫌な気持ちになってしまうと言うように、悪いことの方が分かりやすいし当てはめやすいから、悪いことによく使われるようだ。

 

しかし、自業自得の業は、仏教で言う縁と業の業と同じ意味を持ち、この業はサンスクリットでカルマと言われ、仏教が中国に伝来されるときにカルマを中国語で業と言う字を充てたので、業のことをカルマと言うのだ。

 

つまり、自業は自らが行う事で、自得は自分の結果や運命と言う事を表しているので、自分で行った事は、自分の結果として表れると言う事。だから悪いことばかりで無く、小さな善意を続けていると、積もり積もって自分の所に大きな善意が返ってくる時にも自業自得と言うんだ。

因果応報も同じでさ、自分の行いは必ず自分に返ってくると言う事。

つまり、今起こっている事は全て過去に自分が行ってきた事に対する結果だという事を認識する必要が有るよね。

 

人を憎めば自分も憎まれる
人を陥れれば自分も陥れられる
人に親切にすれば自分も親切にされる
人を助ければ自分も困った時に助けられる

 

これすべて自業自得であり因果応報と言うことです。全ては仏教から来ており、仏教は奥深いですね。

そうそう、仏教と言えばキリスト教やユダヤ教、イスラム教とは違い一神教ではなく、教えを伝授するのにオリジナルの言語以外は認めないと言う事は無いんです。

つまり、仏教の教えは受ける人の言語で教本が書かれるため、その国の文化に深く入り込むことが出来るのです。

最初にインドで仏教ができたときにはサンスクリットで書かれていました。しかし、お釈迦様が教えを伝える際に、自分たちの言葉で伝えなさいと伝えたので、中国に伝来したときには漢字になっていたのです。

だから、先の業はカルマのことを表しているのです。

言葉って面白いですよね。自分が不思議だと思った言葉を調べて見ると、いろいろと新たな発見があると思うよ。

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