世の中インフレで物価高騰となっている中、大企業は賃上げを実施すると言う話が良く出ております。一方で中小企業は大企業からの圧もあり、経営状況は厳しいものが有るようです。
たまたまこの記事を読んだときに、中小企業の社長の胸先三寸で昇給が決まると言う話には、有る程度納得をしました。特にワンマンの会社ほどその傾向は強いですね。
更にビックリしたのは、このグラフです。
100人以上の会社でも12%も評価精度が無い会社があると言う事です。評価精度が無いと言う事は、上司の気分というか好き嫌いで決まってしまうなんてなんて事でしょう。
上司に好かれていても、社長が嫌いだと言った時点で評価されなくなってしまうなんて悲しいですね。
また世襲会社になると、次期社長との相性が大きく影響される事も間違いないですね。先代に頼られていても、現社長に頼られるとは限らないですからね。むしろ煙たがられる方が多いと思います。
中小企業は辛いよなって思うかもしれませんが、実は評価がある大企業でも似たようなものだと言うことです。
人事制度上評価制度があったとしても、どこまでそれが機能しているのか実際は疑問ですよね。
大企業の場合、無いようでも実は確実に派閥が存在しているからです。上司から指示された内容を一生懸命にこなしていても、たまたま派閥から外れていると査定なんて平均でしかありません。
そもそも、人事制度でどんなに頑張って派閥で認められても最大で2割差が付くかどうかですね。その2割の人も100人に1人程度の割合しか分布が無いので、殆どの人は努力に関係なく平均なんです。
これは日本企業の昔からある年功序列が抜けきっていないから起こる人事制度です。
どんなに実力主義だと言っても、分配原資が決まっているのでそれを人数比率で配分するから、殆ど平均になってしまう歪な人事制度なんです。頑張っても頑張らなくても給料は殆ど変わらないのが日本の企業体質だと思います。
そういった意味からすると、大企業と中小企業の差はベース賃金で、同じ比率で少しずつ上がっていくとしても、ベース賃金の差だけ昇給金額が違うのです。もしかしたら、昇給比率は同じかもしれませんね。
結局最後は、大企業だろうが中小企業だろうが、何処に価値を見いだすかですね。自分の価値観が合致する会社で働く方が、精神的にも安定し満足度は高い気がします。
成功者=お金持ちという平均的な日本人の価値観でいると、給料が高い会社が良い会社になりますが、はたして本当でしょうか。
もし、今の会社がつまらないと思っている人は、自分は何に価値をみいだすか考えてみると進むべき道が開けてくるかもしれませんね。
こういう記事を読むと、いろいろと考えさせられるな。