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[オオクワガタ] 幼虫の温度管理で差が出るかチェックしてみたら意外な結果に

エアコンによる温度管理
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先日、最初の菌糸瓶投入から5ヶ月を経過したことは前回の記事に書きました。今回、5ヶ月経過した菌糸瓶の内、温度管理をして飼育したものと、全く自然放置で飼育した幼虫について菌糸瓶交換時の状況を紹介します。

 

過去に飼育をしている際に、幼虫は温度管理した中で飼育した方が大きくなると言う話を聞きました。

今回、4本の菌糸瓶をワインセラーの中に入れ22℃でずっと保管しました。一方、その他は部屋の室温状態のまま管理をしたんです。

 

実際に温度管理をした幼虫としない幼虫では、本当に差が出るのか自分の環境で実験したのです。

その結果、意外な結果になりました。

結論

温度管理した幼虫の成長率は平均2.5倍、一方自然放置の幼虫は7.9倍とかなりの成長が有った。要は自然放置でも十分問題は無い

 

 

 

幼虫管理には温度管理は必要か?

10年以上前にオオクワガタの幼虫を飼育していたとき、幼虫の温度管理は重要で大きな成虫にするには必須という話を聞きました。

冬至はふ〜んと思いながら、まずは安定して交尾→産卵→孵化→幼虫→蛹→羽化ができるサイクルを目指していました。

ある程度のサイクルが回るようになったので、温度管理をしようとワインセラーを購入しました。

ワインセラー

何故ワインセラーか?

温度管理しなければいけないって言いながらも、何故ワインセラーなのか?と言いますと、一番簡単に一定の温度にしてくれるのがワインセラーだったからです。

恒温槽のようなモノを創れば良いのかもしれませんが、温度管理と言ってもある一定温度をキープできれば良いので、その条件に一番適しているのがワインセラーだったからです。

ワインセラーは元々がワインを保管するためのモノで、だいたい15℃〜22℃くらいでつねに温度をキープできるからです。

この温度が、丁度菌糸瓶を保管するに適している温度と言われていたからです。

 

 

大きなワインセラーは高価ですが、8本入りくらいのモノは意外と安価で販売されているので、これを購入して適用するように考えたのです。

実際には1400ccの菌糸瓶で4つくらいしか入りません。だから、今回も4本の菌糸瓶なのです。

 

自然放置環境は

もう一方が自然放置ですが、こちらは夏場は部屋にエアコンを入れて26℃くらいになるようにしておりました。

当然、人間がとりあえず快適に過ごせる温度ですね。

逆に冬は一切何も行わず(エアコンも入れず)自然の温度サイクルをそのままにしました。

自然の中にいればマイナスの外気温にもなるだろうから、無理に温度を掛けて四季が無くなるのを防ぎました。

 

 

このように温度管理したモノは4本、残りは全て自然放置状態で飼育をしました。

 

 

温度管理の有無による各々4本の結果にビックリ

それでは5ヶ月経過のため菌糸瓶を交換してみました。

以下が交換したときの結果です。

管理有 瓶番号 交換前 交換後 管理無 瓶番号 交換前 交換後
有り 4 6g 30g 無し 9 3g 14g
有り 8 9g 13g 無し 10 2g 12.5g
有り 7 5.5g 12.5g 無し 1 2g 33.5g
有り 15 10g 13g 無し 6 3.5g 12g

 

 

実際のグラム表示だとピンと来ないと思うので、何倍になったかでまとめてみました。

管理有 瓶番号 倍率 管理有 瓶番号 倍率
有り 4 5倍 無し 9 4.9倍
有り 8 1.4倍 無し 10 6.3倍
有り 7 2.3倍 無し 1 16.8倍
有り 15 1.3倍 無し 6 3.4倍
平均 2.5倍 平均 7.9倍

 

温度管理をしたものより、しない方が平均で3倍も大きく成長していることが分かった。

これが温度管理をしたときの30g個体

30g個体

 

そしてこちらが自然放置でできた33.5gの個体です。

33.5g個体

 

過去に飼育したときも、こんなに大きな個体は出ませんでした。あまりの大きさにビックリですね。

 

自然放置の方が菌糸瓶の劣化は進んでいますが、瓶の中での居食いが大きく寄与しているようで、殆どが2〜3gだったよ幼虫が10g以上になりました。

 

 

実験から分かったこと まとめ

今回、温度管理を最初からずっと行ってきました。しかし、実際の結果を見ると温度管理した方が殆ど大きくなっていない事が確認できました。

温度管理

ここで自分なりに認識したことは、極度な温度管理をすることが目的では無意図言うこと。

事実、効果は出ていませんから。

 

むしろ、温度管理というのは菌糸も幼虫も高温には弱いと言う事を指していると思われ、菌糸や幼虫が弱らないように、夏の時期にエアコンなどを入れて温度を一定に保つと言う事なのでしょう。

エアコンによる温度管理
結論

結論としては、ワインセラーなどによる温度管理は必要なく、夏場高温で菌糸や幼虫が弱らないようにエアコンで室温を調整する程度で良いと言う事ですね。

これも実験してみて、はじめて理解することができました。

 

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